2017年6月12日月曜日

【手術日】麻酔の副作用

ついに手術の日。
朝六時半に検温と血圧測定。
その後、麻酔を効きやすくするための点滴をして、
右肩に筋肉注射。(術足に合わせて右側に)
→「お尻 or 肩」の選択肢に迷わず「肩で」と返答。

親戚の人たちが応援に駆けつけてくれ、
ベッドで手術室へ出発!
「なぜベッドごと?」と看護婦さんに聞くと、
「麻酔を効きやすくするための点滴をしたから、
ふらふらすると悪いから。」とのこと。

手術室に入るとストレッチャーに乗り替えて手術台へ移動。
裸眼だったのでぼや〜んとしか見ていませんが、
昆虫の目玉のようなライトがすごい存在感でした。
影が出来ない特殊な電灯らしいですね。

麻酔科と主治医の先生たち登場。
「よろしくお願いします」
……あとは何を話したか覚えていません。

まずは麻酔。
この手術は【全身麻酔+硬膜外麻酔】で行われます。

横向きに寝て、猫のように丸まり背中を突き出すと、
ビッチョビチョの消毒液で派手に拭かれます。
そして先生が背骨を探り、2・3箇所に注射を打つ。
これは表面的な感じがしました。

まず【硬膜外麻酔】
背骨の中にある脊髄の近くの硬膜外腔というところにカテーテルを入れ、麻酔薬を入れます。

「ゴリゴリっ」と背骨に穴を開けるような音が……
もちろん、さっぱり痛くないので、
「うわー痛そうな音。」と他人事のように思っていました。

そして【全身麻酔】
口にマスクを当ててゆっくりと呼吸をする。
……自然な呼吸ってどんな感じだっけ?
……私にも麻酔ってちゃんと効くかな?
などと不安に思うや否や、すぐ眠る。

「不眠症で寝つきが悪いから、麻酔も効きが悪いのでは?」
と心配していたのですが、全く問題ありませんでした!
(当然か。)

……【手術】……

何度か名前を呼ばれて目覚めました。

前日の説明で、麻酔科の先生が
「声を掛られたら、無事終わったと思って下さい」
と言っていたのを朦朧とした頭で覚えていて、
「無事終わったんだ!」とノーリアクションで安堵。

返事やアイコンタクトなど具体的な反応は出来なかったけれど、ちゃんと目覚めたことを先生はしっかり確認してくれた。

しばらくはなかなか目が開かなくて、
もしかして眠っているように見えたかもしれないけれど、
音はちゃんと聞いていました。
(多分、赤ちゃんってこんな感じ。)

すぐ近くにいた看護婦さん(?)が私を見て
「うわ、泡!」と言って立ち去るのが分かりました。

目をつむったまま【そうなの!泡なの!】と心で叫ぶ私。
口の中がぶくぶく泡あだらけで超不快だった!
看護婦さんが口の泡を拭ってくれ、すっきり☆

手術開始から4h20分後、
応援団(家族+親戚)が手術室近くの小部屋に呼ばれ、
主治医より簡単な説明を受ける。
(上手くいきましたよ、的な)

手術台からベッドに移され手術室を出ます。
エレベーター内で家族の声が聞こえ、
この時やっと「よかった」とホッとしました。
あとは眠っていたと思います。


手術後は病室ではなく回復室へ。
ナースステーションにくっ付いている部屋で、
ナースコールももちろんあるけど、
ゴホゴホと咳き込むだけで看護婦さんが駆けつけてくれるのですごく安心。

しばらくすると強い眠気も収まり
応援団と話もできるように。
全く痛みもなく、超元気で
「手術、大したことないじゃん!」と余裕でした。

が……数時間後、
麻酔の副作用が出てしまいました……。

最初は「あれ?花粉症かな?」という感じで
のど・鼻がムズムズする程度でしたが、
だんだんとかゆみが全身に広がり、
全身かゆい!

おまけに吐き気も。
仰向けに寝ながら、顔だけ横に向け
容器に向かってオェー!
が、出るのは泡ぶくのみ。

麻酔科の先生が様子を見に来る。
血圧も下がり、顔色も真っ青でへろへろでしたが、
症状を確かめると、先生
「想定内です」とクールに決めっ★

硬膜外麻酔の副作用だということで、
カテーテルから入れている麻酔薬をストップ。
代わりに点滴で痛み止めを入れることに。
「硬膜外ほどの効き目はない」との言葉にビビるが、
6時間ごとに点滴は新しく追加され、
絶えず痛み止めが入っているので、
痛みに苦しむことは全くありませんでした。

しかし、ストップしたとはいえ、
硬膜外麻酔の薬が抜けるまで副作用は続きます。

夜になると、吐き気はひどくなりました。
時折寒気がしてきて、冷や汗で顔が濡れて、
激しく嘔吐
顔色は真っ青。唇まで白くなっていたらしい。

食事を取ってないせいか、
黒と黄色の胃液のようなものを吐きました。
「気持ち悪い」と思うや否や
いきなりぶわっと吐いてしまうので、
酸素マスクを外すのも間に合わず、
マスクの上から吐いてしまったり……。

寒い → 気持ち悪い → オェーの繰り返しに加え、
絶えず全身がかゆい。
……地獄でした。

仰向けでほぼ動けない状態なので、
かゆみは辛かった。
下半身は届かないし、全身管だらけで掻けないし。
(点滴やら、おしっこの管やら、皮下・骨からの血液を抜く管やら……)

夜、痛み止めの点滴とともに、
貯血用に採っておいた血液400cc点滴で体に戻す。
おかえり〜!
体が頑張って作った血液だもの、
手術で使わなかったとしても、戻してくれて嬉しい。

吐き気止めを点滴で入れてもらい、
かゆみも少しずつ和らいでいき、
朝方になってようやくうつらうつら。。。


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